ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長

【ブリッジレポート vol.30】2011年3月期上期業績レポート
取材概要「桑田佳祐関連では、下期に5大ドームツアーを計画し、約30万人の集客を予定していたが、療養のため全てキャンセルとなった。同社はこの影響を吸収・・・」続きは本文をご覧ください。
2010年12月28日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2010年3月 28,740 1,268 1,205 -880
2009年3月 32,185 3,282 3,236 1,552
2008年3月 23,684 1,200 1,204 582
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(12/16現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
943円 9,237,457株 8,711百万円 - 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
20.00円 2.1% 95.07円 9.9倍 1,209.15円 0.8倍
※株価は12/16終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
アミューズの2011年3月期上期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えている。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘等でも豊富な実績を有する。
グループは、同社の他、子会社11社(連結子会社7社)及び関連会社2社からなり、特に、映像ソフトの製作・製造・販売を行なうアミューズソフトエンタテインメントの業績への寄与が大きい。
 
<事業内容>
事業は、コンサートの収入、テレビ・CM出演料、新譜楽曲の印税、ファンクラブ会員収入や商品販売収入等のアーティストマネージメント事業(10/3期売上構成比65.7%)、テレビ番組・映画制作収入、及びビデオ・DVD販売等のメディアビジュアル事業(同 27.1%)、及び旧譜楽曲の印税収入などのコンテンツ事業(同 7.2%)に分かれる。
 
<舞台のご案内> 詳細はアミューズオフィシャルウェブサイト
          http://www.amuse.jp/stages/
AMUSE×PEOPLE PURPLE 「ORANGE」
(出演:音尾琢真【TEAM NACS】、植木豪【Pani Crew】他)
 
阪神淡路大震災…。あの時、現場で何があったか知っていますか?
この作品は当時、救助に当たった消防士達100人以上に取材をし、作り上げた真実の物語です。
助けられなかった数えきれない命。救えなかった仲間。
神戸消防の隊員達はその悔しさと悲しみを乗り越え、日々、命の最前線で闘っています。
彼らの思いを受け取ってください。なぜ彼らが、自分の命を顧みず、人を救おうとするのか。
その意味を知ってください。
 
 
2011年3月期上期決算
 
 
前年同期比22.9%の減収、同43.7%の経常減益
大型コンサートツアーや舞台公演の減少により減収・減益となったものの、事業利益をグループ内に集約する一気通貫モデルを強化した音楽パッケージ・グッズバンドルや自社アーティスト出演のDVD販売が増加した他、若手アーティストを中心にCM出演収入や新譜CD発売に伴う印税収入も堅調に推移。営業収入は123.6億円と期初予想を9.5%上回った。利益面では、売上の上振れに加え、音楽パッケージ・グッズバンドル販売における一気通貫モデルの軌道化による差引営業総利益率の改善もあり、各利益段階で期初予想を大幅に上回る着地となった。

尚、10年7月28日付リリース「弊社所属アーティスト 桑田佳祐に関するお知らせ」の通り、10年10月以降に予定していたニューアルバムが発売延期となった他、全国ツアーも中止となったが、全国ツアーの中止に伴う費用が軽微であった事に加え、アーティストも含めた全社をあげての早期対応もあり、その影響を最小限にとどめる事ができた。
 
 
アーティストマネージメント事業
営業収入は前年同期比31.8%減の79.2億円、セグメント利益は前年同期の営業利益に比べて44.4%減の13.0億円。大型コンサートツアーの減少によるイベント収入の減少が響いたが、事業利益をグループ内に集約する一気通貫モデルを強化した音楽パッケージやグッズバンドル販売の好調でファンクラブ商品売上が増加した他、三浦春馬など若手アーティストを中心に福山雅治、大泉洋など多様なアーティストによるCM出演の積極展開により出演収入・CMも増加。新譜CD発売に伴う印税収入も増加した。
 
メディアビジュアル事業s
営業収入は前年同期比4.7%増の35.2億円、セグメント利益は0.2億円(前年同期は4.1億円の損失)。単発番組の減少で番組制作収入が減少した他、効率面から出資の見直しを進めた事で映像製作収入も減少したが、上野樹里主演邦画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」、福山雅治主演大河ドラマ「龍馬伝 BOX-1」、三浦春馬、佐藤健主演ドラマ「ブラッディ・マンデイ シーズン2」等、自社アーティスト出演作品を中心にDVD販売が増加した。
 
コンテンツ事業
営業収入は前年同期比12.1%減の9.1億円、セグメント利益は前年同期の営業利益に比べて8.3%減の1.6億円。サザンオールスターズ、BEGIN、福山雅治、ポルノグラフィティ等による旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用による印税収入が堅調に推移したものの、著作権印税収入減少の影響をカバーできなかった。
 
 
 
2011年3月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更は無く、前期比5.4%の減収、同49.3%の経常増益予想
桑田佳祐のニューアルバム発売延期及び全国ツアー中止の影響があるものの、上期の売上・利益の上振れに加え、下期におけるポルノグラフィティの年末ライブの追加や福山雅治ツアーの規模拡大等で吸収する。セグメント別では、アーティストマネージメント事業の営業収益予想を下方修正したものの、DVD販売が好調なメディアビジュアル事業、及び福山雅治のベストアルバムが好調なコンテンツ事業の予想を上方修正した。配当は1株当たり20円を予定(上期末配当10円を含む)。
 
 
(2)今後の成長戦略
既存コア事業の強化と共に、新市場での事業展開を加速する。新市場とは、具体的にはアジア市場で、既に韓国で「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」を公開(同社初の韓国での映画配給)しており、12月には後編の公開を予定しているが、前編だけで前後編の目標動員数にかなり近づいている。また、台湾、韓国、タイで「龍馬伝」の放映も予定している。事業主体は番組制作元のNHKであるが、福山雅治を使ったプロモーションは同社が中心となって進めていく。同社は「龍馬伝」をアジア展開の布石として、来期以降、更なる事業拡大に取り組む考え。
 
 
取材を終えて
桑田佳祐関連では、下期に5大ドームツアーを計画し、約30万人の集客を予定していたが、療養のため全てキャンセルとなった。同社はこの影響を吸収するべく、福山雅治のベストアルバムの発売やポルノグラフィティの年末の横浜アリーナでのコンサートの追加、更には2月から始まる福山雅治のツアー規模の拡大等を計画している。ただ、通期の業績予想を下方修正せずに済んだのは、新人の順調な成長による上期の業績上振れによるところも大きい。例えば、女性3人のグループであるPerfumeは東京ドームのコンサートに5万人を動員し、その後発売したシングルもヒットチャート初登場第2位にランキングされた。また、flumpoolが歌った三浦春馬主演映画の主題歌もウィークリーチャート第2位にランキングされた。役者では、佐藤健が 6社、三浦春馬が8社とCM契約中(ともに9月末現在)で、上野樹里は2011年のNHK大河ドラマの主役に抜擢された。上期の業績が大きく上振れしたのは、業績予想が保守的だったと言うよりも、若手アーティストの業績寄与を予想する事が難しかったため。ここ数年取り組んできた新人の発掘と育成が順調に進んでおり、特定アーティストに依存しない収益体質が定着しつつある。
 
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