ブリッジレポート
(3034:東証1部) クオール 企業HP
中村 勝 社長
中村 勝 社長

【ブリッジレポート vol.18】2013年3月期第3四半期業績レポート
取材概要「第2四半期の苦戦が響き通期予想に対して進捗が遅れているものの、2Q以降の新規出店が加速しており、その成果が売上に反映されてきた。利益の・・・」続きは本文をご覧ください。
2013年3月5日掲載
企業基本情報
企業名
クオール株式会社
社長
中村 勝
所在地
東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー37階
事業内容
調剤薬局チェーン大手。首都圏中心に全国に店舗展開。
決算期
3月末日
業種
小売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2012年3月 66,201 3,308 3,238 1,560
2011年3月 60,915 2,804 2,807 1,137
2010年3月 56,305 2,031 2,032 828
2009年3月 49,010 1,526 1,506 653
2008年3月 38,002 1,314 1,298 547
2007年3月 24,827 937 875 403
2006年3月 21,701 779 763 333
2005年3月 20,193 611 580 74
2004年3月 18,500 28 10 -134
2003年3月 11,869 253 413 -33
2002年3月 8,107 5 153 68
株式情報(2/4現在データ)
株価 発行済株式数(自己株式を控除) 時価総額 ROE(実) 売買単位
830円 25,501,400株 21,166百万円 13.3% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
18.00円 2.2% 64.08円 13.0倍 482.82円 1.7倍
※株価は2/4終値。発行済株式数は直近四半期末の発行済株式数から自己株式を控除。ROE、BPSは前期末実績。
 
クオールの2013年3月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
首都圏を中心に、調剤薬局を全国店舗展開。主に医療機関とのマンツーマン体制を堅持する事で調剤薬局間の無駄な顧客獲得競争を排除している。また、新業態店舗にも積極的に取り組んでおり、(株)ローソンと組み調剤薬局とコンビニエンスストアが融合した「ローソン+クオール薬局」では、従来の調剤薬局のイメージを一新するような外観や明るく快適な店舗づくりで差別化を図っている。この他、子会社がSMO事業、食品CRO事業、CSO事業、出版関連事業、売店事業を手掛ける。
※SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)
 CRO(Contract Research Organization:受託臨床試験実施機関)
 CSO(Contract Sales Organization:医薬品販売業務受託機関)
 
【事業セグメントとクオールグループ】
事業は調剤事業と非調剤事業に分かれ(12/3期は調剤事業の売上が全体の97%を占めた)、2013年2月現在で連結子会社14社、持分法適用関連会社1社と共にグループを形成している。
 
調剤事業
同社、きずな(株)、(株)メディカルフィールド等が手掛ける調剤薬局の経営が中心だが、ホスピタルクオール(株)による病院内コンビニエンスストア事業の収益も含まれている。2013年2月末現在のフランチャイズ店1店舗を含めたグループ店舗数は428店舗。
 
非調剤事業
フェーズオン(株)のSMO事業、(株)エスカルラボラトリーズの食品CRO(特定保健用食品の臨床試験及び機能性食品等の臨床評価試験の受託)事業、アポプラスステーション(株)のCSO事業、メディカルクオール(株)の出版関連事業、メディコ(株)の売店事業、メディプロ(株)の医療関連の経営コンサルティング事業が当セグメントに含まれる。
 
 
 
2013年3月期第3四半期決算
 
 
前年同期比23.8%の増収、同20.6%の経常増益
積極的な新規出店やM&Aの効果で売上高が前年同期比23.8%増の211億67百万円と大きく伸びた。利益面では、2012年4月に実施された薬価及び調剤報酬改定の影響を吸収して売上総利益率が改善。アポプラスステーション買収に伴うのれん代の増加を吸収して営業利益が10億99百万円と同15.0%増加した。四半期純利益が減少したのは税効果会計の影響による。
尚、同社は2012年12月20日をもって、東京証券取引所市場第一部に指定替えとなった。
 
 
主力の調剤事業は売上高が193億78百万円と前期比17.2%増加。2012年4月に実施された薬価及び調剤報酬改定の影響を吸収して薬剤料売上及び技術料売上が増加した他、ローソン併設店の物販売上を中心にその他売上も大きく伸びた。非調剤事業もアポプラスステーション(株)の子会社化効果があり売上が増加した。
 
 
 
店舗数の増加で売上が増加したものの、第2四半期の苦戦をカバーできず25.7%の経常減益
新規出店の遅れで薬価及び調剤報酬改定の影響や薬剤師を中心にした人員増強に伴う販管費の増加が負担となり、前年同期比12.9%の増収ながら、同25.7%の経常減益。2Q以降の新規出店が加速したものの、第2四半期の苦戦をカバーできなかった。

グループ全体の期末店舗数は、フランチャイズ1店舗を含む420店舗。新規出店38店舗に加え、M&Aで61店舗を取得する一方(計99店舗。業態別内訳はクオールグループ81店舗、ローソン+クオール薬局15店舗、ホスピタルローソン3店舗)、薬局1店舗、フランチャイズ5店舗の計6店舗を閉店した。
 
 
調剤事業
薬価のマイナス改定及び調剤報酬改定の影響を受けたものの、前期及び今期の新規出店やM&A効果で売上高が522億23百万円と前年同期比10.2%増加した。ただ、新規出店の遅れで売上が想定した程には伸びず、薬価及び調剤報酬改定の影響を吸収できず、売上総利益は同3.8%減少した。
 
非調剤事業
アポプラスステーション(株)の子会社化効果で売上高が29億11百万円と前年同期比2倍強に増加し、売上総利益も大幅に増加した。
 
 
 
第3四半期末の総資産は前期末比79億41百万円増の405億23百万円。借方では、新規出店やM&Aに伴い現預金が減少する一方、固定資産が増加。貸方では、自己株式取得等で純資産が減少。資金需要を賄うべく、長短借入金を積み増した。自己資本比率は同8.7ポイント低下の30.4%。
 
 
2013年3月期業績予想
 
 
前期比18.8%の増収、同5.5%の経常増益
2012年12月に修正した通期業績予想数値に対して、進捗率は売上高70.1%、営業利益50.1%、経常利益50.8%、当期純利益39.0%。売上高・利益共に進捗が遅れているが、卸との価格交渉の進展に加え、新規出店の加速や既存店の寄与、また、経費コントロールを行うことで増収増益を目指していく見込み。
配当は1株当たり10円の期末配当を予定している(第2四半期末配当8円と合わせて年18円)。
 
 
 
今後の注目点
第2四半期の苦戦が響き通期予想に対して進捗が遅れているものの、2Q以降の新規出店が加速しており、その成果が売上に反映されてきた。利益の圧迫要因は固定費である人件費やアポプラスステーション買収に伴うのれん代だけに、売上の増加は営業利益の増加に直結する。第2四半期決算発表時の今期の新規出店計画は、クオールグループ51店舗、ローソン併設店42店舗(ナチュラルローソン+クオール薬局、レギュラーローソン+クオール薬局)の合計93店舗。第3四半期までにローソン併設店15店舗と出店が遅れているものの、売店事業37店舗を含めて第3四半期までに出店計画を達成している。このため、卸との価格交渉の進展に加え、既存店を含めた各店舗で想定通りの売上を上げる事ができれば、第4四半期は限界利益が大幅に増加しよう。ハードルは高いものの、通期業績は射程圏内にあると考える。
 
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競争激化の業界において着実な業容拡大に期待しています。残念なのは私の地元群馬では2店舗とどちらも車で40分以上の距離です。西毛地区にも進出して欲しいです。カードを所有したいのです。

投稿者 長岡 稔 : 2013年03月07日 20:55

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