(2179:JASDAQ) 成学社 | ![]() |
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企業名 |
株式会社成学社 |
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社長 |
太田 明弘 |
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所在地 |
大阪市北区中崎西3-1-2 |
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事業内容 |
大阪地盤に集団指導塾「開成教育セミナー」、個別指導塾「個別指導学院 フリーステップ」などを展開。首都圏でも積極展開。 |
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決算期 |
3月末日 |
業種 |
サービス業 |
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項目決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
2015年3月 | 10,390 | 492 | 468 | 210 |
2014年3月 | 10,032 | 517 | 510 | 309 |
2013年3月 | 9,689 | 651 | 649 | 327 |
2012年3月 | 8,704 | 649 | 617 | 248 |
2011年3月 | 6,854 | 617 | 593 | 213 |
2010年5月 | 6,858 | 254 | 221 | 68 |
2009年5月 | 5,915 | 241 | 218 | 108 |
2008年5月 | 5,349 | 454 | 432 | 218 |
2007年5月 | 4,786 | 299 | 288 | 143 |
2006年5月 | 4,144 | 301 | 294 | 156 |
2005年5月 | 3,351 | 242 | 229 | 79 |
2004年5月 | 2,833 | 259 | 275 | 57 |
2003年5月 | 2,197 | 166 | 160 | 61 |
株式情報(12/14現在データ) |
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今回のポイント |
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会社概要 |
![]() <沿革>
1982年7月、個人経営の学習塾「開成教育セミナー」を大阪府豊中市で創業。1987年1月に(株)成学社として法人組織に改組した。早くから個別指導にも力を入れ、90年12月に「個別指導学院フリーステップ」として個別指導形態の進路指導及び学習指導を開始し、97年8月には家庭教師事業にも参入した(その後、100%子会社(株)アプリスに移管)。97年から99年にかけては兵庫県、滋賀県へ教室展開。2001年10月には「個別指導学院フリーステップ」のFC事業を開始した。02年7月には京都府へ教室展開し、同年12月には対象を高校生に広げた「開成ハイスクール」を開始。05年9月には奈良県へ教室展開。15年3月には、徳島県、香川県にFC教室を開校し、四国にまで教室展開を拡大した。M&Aにも積極的に対応しており、08年3月に(株)ファイブランズより学習塾を譲受し、「エール進学教室」を開校。08年8月のJASDAQ上場を経て、09年3月には(株)進学教育研究所より学習塾を譲受し、「京大セミナー」を開校。同年12月には兵庫県東播磨地区で個別指導専門塾「個別教育システム アイナック」を運営する(株)個夢の全株式を取得し連結子会社化した。更に10年2月には連結子会社(株)東京フェリックス(13年に当社を存続会社として吸収合併)を設立し、同年3月より首都圏で学習塾の運営をスタートした。また、11年12月には英会話教室の運営ならびに英語を公用語とする外国人講師の学校法人等への派遣を主な事業とする(株)アイビー(13年に子会社アプリスを存続会社として吸収合併)を連結子会社化している。 03年6月には飲食事業、04年7月には所有不動産の有効活用を目的とした不動産賃貸事業も開始した。飲食事業については、05年10月に(株)アプリスに移管し、現在2店舗を運営している。 15年4月には、知育特化型保育園「かいせい保育園」、小規模認可保育所「かいせいプチ保育園」を開園し、乳幼児から未就学児までを対象とする保育園事業を開始した。 <事業内容>
事業は、教育関連事業、不動産賃貸事業、及び飲食事業に分かれ、売上高構成比は、それぞれ97.9%、0.5%、1.6%(15/3月期)。
教育関連事業
クラス指導部門では、「開成教育セミナー」、「エール進学教室」、「京大セミナー」、「サンライトアカデミー」の塾名で教室を展開しており、学力別クラス編成に基づいた指導を行っている。一方、個別指導部門では、小学生以上を対象とした「個別指導学院フリーステップ」、「ハイグレード個人指導ソフィア」、「個別教育システム アイナック」のほか、高校生以上を対象にインターネットを通じた授業を行う「開成教育グループ代ゼミサテライン予備校」を展開している。また、「個別指導学院フリーステップ」ではFC事業を展開。その他の指導部門では、学校法人等への講師派遣、英会話教室「IVY」の運営、小学生の滞在型アフタースクール「かいせい こどもスクール」、こどもスクール」、知育特化型保育園「かいせい保育園」、小規模認可保育所「かいせいプチ保育園」の運営を行っている。
飲食事業
大阪市内に飲食店舗を2店舗運営している。
不動産賃貸事業
不動産を効率的に活用するため、所有不動産の一部を賃貸している。
<日本有数の教育企業として、充実した教育サービスと教育コンテンツを提供>
学習塾業界では、少子化の影響、顧客ニーズの多様化から、顧客の学習塾に対する選別基準が厳しくなっている。同社では、業界内の競争激化に対応すべく、教務内容の充実によるサービス水準の向上、英会話教室の運営、学校法人への講師派遣を通じて、総合教育企業として発展を目指している。日本の将来を展望した場合、「グローバル化された世界に生きる子ども達が、確かな知識と学力、そして変化に対応できる柔軟な思考力と発想力を培う事が何より大切」と言うのが同社の考え。そして、そのために最も必要とされるものが「教育力の充実」であるとの確信の下、子ども達の可能性を最大限に引き出すための教育活動を行っている。 少子化によって学習塾のこれからの成長性を悲観する見方もあるが、同社はむしろ教育新時代を迎えて、業界の将来は極めて明るいものと確信しており、これまでのライブ中心の授業に加え、ICT時代に対応できる授業コンテンツの提供も含め、新時代対応型の教育企業として確実な成長を目指している。 |
2016年3月期第2四半期決算概要 |
![]() 個別指導部門が堅調だったものの人件費増などで増収・営業損失
個別指導部門が堅調に推移したことで増収とはなったものの、クラス指導部門の売上高が計画を下回ったこと、その他の部門に含まれる保育園の開園が遅れたことや、学校法人等への派遣事業が苦戦したことにより、売上高は計画を下回った。新規教室の開校の遅れにより、教室展開に係る費用が減少したものの、非常勤講師の単価アップや保育関連の人件費などで、営業赤字は27百万円((前年同期は営業黒字53百万円)となった。なお、教育事業関連は、塾生が期首より月を追うごとに増加することから第二四半期までは、収益性が低くなる傾向があり、概ね当初の計画通りに推移している。
![]() (教育関連事業)
クラス指導部門が減収となったが、個別指導部門、新規事業の増収効果により、売上高は前期比1.5%増の47億45百万円、セグメント利益は2億4百万円となり、増収・減益となった。なお、主力のフリーステップが前年比6.3%増となったことで、個別指導部門の売上高は計画を達成した。「クラス指導部門」 オプション事業の売上計上時期が、下期にずれ込んだことにより計画を下回った。また塾生の数は、通塾生の夏期特別授業参加者の減少、夏期講習からの新規の塾生の獲得が想定を下回った為、当初計画を下回った。 「個別指導部門」 主力ブランド「個別指導学院フリーステップ」は大学受験に強い、点数アップに強い点が支持され高校生中心に引き続き堅調だったが、伸び率はやや鈍化した。 「その他の指導部門」 前期末に英会話塾を1教室閉鎖したこと、保育園の開園時期の遅れ、こどもスクールの伸び悩みから計画を下回った。 (不動産賃貸事業)
テナント賃料は前年とほぼ同水準だったことから、売上高は前期比横ばいの27百万円、セグメント利益(営業利益)も前期比横ばいの22百万円となった。
(飲食事業)
前期に不採算の2店舗閉鎖したことで売上高は前期比27.2%減の63百万円、セグメント損失(営業損失)は大幅に改善し、4百万円の赤字となった。
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2016年3月期業績予想 |
![]() 5.9%増収、9.1%営業減益
堅調な個別指導部門に加え、上期に売上高を見込んでいたオプション授業が通期ではほぼ計画通りに推移すると見ており、売上高は前期比5.9%増加の109億98百万円を予想。保育園の立ち上げ、給与水準の見直し等による人件費の増加に加え、求人募集、広告宣伝も積極的に行うことから、営業利益は同9.1%減の4億47百万円の予想。経常利益は認可保育所の補助金収入を見込み、同3.0%の4億83百万円の予想。配当は前期に比べ0.30円/株増配の9.80円/株の予定で、予想連結配当性向は24.6%。
![]() (教育関連事業)
クラス指導部門は塾生数の減少が続いているが、入塾および通塾の動機付けを高め、減少率は改善傾向にある。また、一人当たり単価が上昇傾向にあることから、売上高は横這いを見込んでいる。個別指導部門はフリーステップの訴求力を高め、売上高、塾生数ともに前年を上回る見込み。 その他の指導部門は今期初より開始した「かいせい保育園」、「かいせいプチ保育園」の寄与を見込み増収を予想。 (不動産賃貸事業)
テナント入居状況に大きな変動は見込んでおらず、前年並みの売上高を予想。
(飲食事業)
前期において収益改善が見込めない店舗を閉鎖し、既存2店舗の運営に注力。収益環境の改善を図る。
(3)教室展開
新規開校は直営8拠点、閉鎖はクラス指導部門の4拠点を含む計5拠点を計画しており、期末拠点数は直営220拠点で前年比3拠点増加、FC13拠点で前年比3拠点増を見込む。保育園事業は2015年4月に「かいせい保育園」1か所、「かいせいプチ保育園」3か所の計4か所を開園。 自治体の認可保育所募集には積極的に応募し、「かいせいプチ保育園」の拡大を図る。 |
中期成長戦略及び今後の展開 |
売上拡大のためには、M&Aや営業エリアの拡大、塾生数増加のためには、既存ブランドの成長と顧客層の拡大を進める。 ◎外部環境など
現在の中学1年生が高校3年生になる2020年実施分から大学入試センター試験が「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に変更され、知識の量ではなく、思考や判断など知識の活用力を問うものとなる。加えて、大学受験合格者に占める現役生比率は8割を超えており、受験環境が大きく変化する中、高校在学中に学力を向上させる学習塾の役割は今後も益々高まっていくものと思われる。 ただ、学習塾業界全体の生徒数は横這いの中、大手のシェア拡大が続いており、水平戦略、垂直戦略を合わせていかにして効果的なマーケティングを展開するかが重要な課題となっている。 ◎東京での展開を加速
東京へ進出して4年半が経った現在15拠点(うちフランチャイズ1拠点)展開している。フリーステップの問い合わせは増加し、ブランドは確実に浸透している。今後の成長力に期待している。
◎保育園事業
少子化の進行を背景とした事業領域拡大の必要性と、待機児童解消という社会的要請の両面から、保育園事業の拡大に注力する。2015年4月大阪府内に、知育特化型保育園「かいせい保育園」1か所と小規模認可保育所「かいせいプチ保育園」3か所を開設した。 事前説明会での保護者の反応は良好で、低年齢層からの同社グループの認知度向上を図り、近隣教室への通塾のきっかけにもしたいと考えている。 小規模認可保育所「かいせいプチ保育園」に関しては、年間4〜5か所の開設を目指している。定員20名未満の小規模保育所のみでなく、定員60名の通常の保育所の開設・運営も進めて行く。 |
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