ブリッジレポート
(4301:東証1部) アミューズ 企業HP
大里 洋吉 会長
大里 洋吉 会長
畠中 達郎 社長
畠中 達郎 社長
【ブリッジレポート】アミューズ vol.19
(取材概要)2008年4月8日掲載
「通期の業績予想に対する進捗率は、売上高が73.8%、経常利益77.8%と順調です。今期は第4四半期に大きなイベントが無いようですから、ほぼ予想に沿った・・」続きは本文をご覧ください。
企業基本情報
企業名
株式会社アミューズ
会長
大里 洋吉
社長
畠中 達郎
所在地
東京都渋谷区桜丘町 20-1 渋谷インフォスタワー
事業内容
サザンオールスターズ・福山雅治・ポルノグラフィティなどのミュージシャン、富田靖子・三宅裕司・深津絵里・岸谷五朗などの俳優、その他文化人まで、219組のアーティストのマネージメントのほか、映画やTV番組制作など各種映像ソフトの製作・販売、海外舞台の招聘・携帯やPC でのサイト運営やコンテンツ配信など、エンターテインメント事業を幅広く展開しています。
決算期
3月
業種
サービス業
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2007年3月 24,914 566 565 185
2006年3月 29,440 1,801 1,798 897
2005年3月 24,377 1,378 1,382 761
2004年3月 26,243 1,813 1,828 972
2003年3月 28,145 2,905 2,723 1,086
2002年3月 23,360 1,632 1,603 1,019
2001年3月 19,755 2,236 2,039 543
2000年3月 15,079 860 649 344
株式情報(3/25現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
2,300円 7,751,345株 17,828百万円 1.8% 100株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
20円 0.9% 95.47円 24.1倍 1,376.39円 1.7倍
※株価は3/25終値。発行済株式数は直近中間期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
アミューズの2008年3月期第3四半期業績について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
会社概要
 
芸能プロダクション大手。サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティなど人気アーティストを数多く抱えています。グループ全体の事業の核を「コンテンツビジネス」におき、文化を創造する総合エンターテインメント集団として、テレビ番組や映画の企画・制作、海外舞台の招聘なども手掛けています。
 
2008年3月期第3四半期業績
 
桑田佳祐の5年ぶりソロコンサートツアーをはじめ、所属アーティストによる年末ライブや大型コンサートツアー、舞台公演等のライブ・エンターテインメント作品の制作・興行が順調に推移。加えて、福山雅治が4年半ぶりに連続ドラマに出演した他、若手アーティストによる映画、ドラマ等の出演も増加しました。
また、連結子会社アミューズソフトエンタテインメント(株)と共に企画・制作に携わった「おしりかじり虫」のヒットや所属アーティスト主演ドラマ・映画・舞台公演のDVD販売も順調に推移しました。
 
<連結>
 
 
大型のコンサートツアーの寄与やそれらの会場でのキャラクター商品の販売好調に加え、CM出演契約料収入や若手アーティストによる映画、ドラマ等の出演が増加、営業収入は178億67百万円と前年同期比13.8%増加。前年同期に韓国映画で苦戦したメディアビジュアル事業の大幅な損益改善に加え、アーティストマネージメント事業も増収・増益となった事で営業・経常・四半期の各損益が黒字転換しました。
 
<セグメント別動向>
 
 
アーティストマネージメント事業
桑田佳祐、ポルノグラフィティ、福山雅治等によるコンサート収入や地球ゴージャス、TEAM NACS等による舞台公演収入、それらのライブイベントに伴うグッズ販売収入が好調でした。CD発売による新譜の印税収入は、ポルノグラフィティのCD「ポルノグラフィティ」、桑田佳祐のシングルCD「風の詩を聴かせて」等が順調に推移。「おしりかじり虫」のヒットで配信収入も伸びました。また、CM出演契約料収入や若手アーティストによる映画、ドラマ等の出演が増加しました。尚、前年同期に比べ音楽レーベル事業の拡大に伴う宣伝費等が増加しましたが、修正計画に沿った推移となっています。
 
メディアビジュアル事業
ドラマ「のだめカンタービレ」、アニメ「北斗の拳 ラオウ伝」、韓国ドラマ「私の名前はキムサムスン」、「キツネちゃん、何しているの?」、「雪の女王」等のDVD販売や「おしりかじり虫」のCD販売が好調でした。昨年の全国劇場公開規模韓国作品がなかったことにより減収となったものの、大幅なコストアップ要因もなくなり、営業損益が大幅(4億65百万円)に改善しました。
 
コンテンツ事業
当事業の収入は、サザンオールスターズ、BEGIN、福山雅治、ポルノグラフィティ等による旧譜楽曲の販売及び旧譜楽曲の二次使用による印税収入ですが、音楽CDやDVDのセルパッケージ市場縮小の縮小に加え、レンタル市場も低迷している事から減収・減益となりました。
 
<新規事業創出に向けた取組み>
創立30周年記念事業として「他社とのアライアンス強化」をテーマに事業案を広く募集し、外部の会社と協議し実現に向けて事業化を進めています。更に、新規事業会社として、感情問題を中心に据えた企業及び個人向け人材教育業を行う「(株)ジェイフィール」を2007年11月に設立しました。同社のエンターテインメント・ノウハウと(株)ジェイフィールが持つ企業人材育成ノウハウを統合させ、新たな事業を展開していく考えです。
また、社会貢献活動への継続的な取り組みとして、エイズ啓発運動「AAA」(Act Against AIDS)や「RED RIBBON LIVE」に参加しました。
 
(株)ジェイフィール(以下、ジェイフィール)
感情問題を中心に据えた企業及び個人向け人材育成事業を目的に、2007 年11月6日に設立しました。
(株)ジェイフィールは、野田稔(のだ みのる 多摩大学経営情報学部教授、アミューズ契約アーティスト)をはじめとする経験豊富な人事組織コンサルタントを中心に、『「理:原理原則を理解する」「楽:好奇心が喚起されて楽しい」「感:五感で感じる・体験する」を統合し、日本の感情ルネサンスをリードする』を企業理念に掲げ、「仕事が面白い」、「職場が楽しい」、「会社が好きだ」と皆が思える社会をつくる事を目指しています。
具体的には、従来の企業向け研修に、アミューズのエンターテインメント・ノウハウを加えるだけではなく、感情という問題に真正面から取り組みます。そのために、「組織感情(商標出願済)」診断ツールやその解決を支援する手法を開発し、「感じる」を基本にした研修プログラム、ワークショップ、トレーニングを提供します。それらは、理論、楽しさ、感情を統合した研修体系となっています。また、既に、経営学の世界的権威H.ミンツバーグ教授(注1)が主体となって開発したマネージメント研修「リフレクション・ラウンド・テーブル(商標出願済)」を日本に導入しており、「感じる」を主体にした新しい企業向け研修事業(体感型研修事業)で成果を上げています。
 
アミューズからは、アーティストマネージメントのノウハウやコンテンツ開発のノウハウを提供し、(株)ジェイフィールが持つ企業人材育成ノウハウと統合させ、事業を展開していく考えです。
 
2008年3月期業績予想
 
<連結>
 
 
計画通りに推移しており、通期の業績予想に変更はありません。
 
トピックス
 
<ブラッセルズ株式会社の株式取得(子会社化)>
同社は、2008年4月1日付けで、ブラッセルズ株式会社(東京都千代田区、資本金10百万円)の全株式を取得すると共に、役員派遣等を行う予定です。
 
ブラッセルズ(株)は、1989年よりベルギービールの飲食店業及びその周辺事業を行っており、日本におけるベルギービールカフェの草分けであり、かつ代表的存在として堅実な営業実績と幅広い顧客層を有しています。アミューズは、アーティストマネージメントを始め、音楽・映画・舞台等の製作を手掛け、良質なエンターテインメントを創り続けていますが、「食」の分野も一つの重要なエンターテインメントであると考え、同社の持つ強みを活かし、新たな事業展開を図る考えです。
 
<株式会社アズィールの設立>
アーティストマネージメント、レコード制作及び楽曲管理を行う新会社 株式会社アズィール(以下 AZEAL)を2008 年4月1日に設立します。
AZEALはアーティストの〈トータル・ブランディング〉をコンセプトに、マネージメント機能とレーベル機能を併せ持ち、アーティストから派生する著作物や創作物、表現形態、活動全般における全ての権利を保有します。副社長 兼 チーフプロデューサーとして、これまで、中島美嘉 や bird、オレスカバンド等のアーティストを手がけてきた 元(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント A&Rプロデューサー近藤宣之(KONDI)を迎え、質の高い音楽を提供していく考えです。
今後は、ライブ・エンターテインメントと音楽配信を核に展開を図り、当初3年間で、数十万人規模の全国コンサートツアーを実施可能な音楽アーティスト3組の輩出を目指します。また、パッケージに関しても、(株)ソニー・ミュージックディストリビューション(東京都千代田区)と販売委託契約を結ぶ事により、全国の販売網を拡充させます。
AZEALでは、設立に際して第一弾となるアーティスト〈多和田えみ〉のためのレーベル「techesko(テチェスコ)」を立ち上げ、2008 年4月23日にデビューミニアルバムの発売を予定しています。
 
取材を終えて
通期の業績予想に対する進捗率は、売上高が73.8%、経常利益77.8%と順調です。今期は第4四半期に大きなイベントが無いようですから、ほぼ予想に沿った着地となるのではないでしょうか。ただ、同社を評価する上でのポイントは、目先の業績よりも、中期的な成長を担うアーティストや新規事業の育成が進んでいるかどうかです。夢を売る事業を手掛けているわけですから、あまり現実的になり過ぎても面白くありません。株主の皆さんには、6月22日の株主総会とその後のライブイベントを楽しんで頂きたいと思います。
 
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