ブリッジレポート
(3031:東証マザーズ) ラクーン 企業HP
小方 功 社長
小方 功 社長

【ブリッジレポート vol.12】2010年4月期第3四半期業績レポート
取材概要「通期の業績予想に対して利益面での進捗が遅れているが、四半期ベースでの業績推移を踏まえると、第4四半期(2-4月)の売上高予想は保守的で・・・」続きは本文をご覧ください。
2010年3月23日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社ラクーン
社長
小方 功
所在地
東京都中央区日本橋蛎殻町1-18-11
事業内容
ネットを利用した問屋。衣料、雑貨の製造業者や輸入業者と小売店を仲介
決算期
4月 末日
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2009年4月 7,018 93 93 89
2008年4月 5,662 -158 -158 -160
2007年4月 3,334 -205 -203 -305
2006年4月 2,289 131 95 122
2005年4月 1,247 26 23 45
2004年4月 890 -56 -57 -58
2003年4月 621 -104 -105 -130
2002年4月 494 -192 -193 -200
2001年4月 204 -171 -175 -179
株式情報(3/10現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
168,500円 9,081株 1,530百万円 10.6% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
0.00円 0.0% 12,113.20円 13.9倍 104,543.20円 1.6倍
※株価は3/10終値。
 
ラクーンの2010年4月期第3四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
B2B(企業間電子商取引)に特化したeマーケットプレイス(Webサイト)の運営企業。アパレル、雑貨を中心にメーカー、インポーター等(以下、出展企業)の取扱う商品を、会員制仕入サイト「スーパーデリバリー」を通じて全国の中小小売店(以下、会員小売店)に販売している。
 
<沿革>
1993年9月、ラクーントレイドサービスとして創業、2年後の95年、有限会社化されました。翌96年に株式会社化すると共に現社名へ変更。98年8月に「オンライン激安問屋」を、02年2月に「スーパーデリバリー」を、それぞれ開設。06年4月に東証マザーズに株式を上場した。ただ、「オンライン激安問屋」に参加していた問屋が「スーパーデリバリー」への取り組みを強化した事で在庫が大きく減少したため、「オンライン激安問屋」の需要が減少した。このため、08年10月末で「オンライン激安問屋」のサービスを終了したが、そのシステム及び顧客リストの有効利用として、サービス終了に先立つ08年9月中旬よりアパレル・雑貨の人気商品を中心にしたスポット仕入向けサービス「バイヤーズナビ」を開始した。しかし、「スーパーデリバリー」と「バイヤーズナビ」の両サイトを並行して利用する出展企業、小売企業が多いため、これらを一本化する事がユーザビリティの向上に繋がると判断し、09年5月末日をもって「バイヤーズナビ」のサービスも終了。現在、「スーパーデリバリー」に経営資源を集中している。
 
<事業内容 「スーパーデリバリー」>
アパレル、雑貨の新商品及び定番品を取扱っている。商品は出展企業から会員小売店に直送され、同社は代金決済を代行する。出展企業は、地方・中小小売店との取引上ネックだった決済機能、営業コスト、事務処理の手間を解消することが出来る。また、出展企業が許可した会員小売店にのみ卸値等の情報開示を行うため、ブランドイメージのコントロールが可能になっている。一方、会員小売店は多様な旬の商品の仕入が可能になる。同社は受注・出荷のデータ処理と決済のみを担当するため、運営負担が少ない。債権回収リスクは同社が負うことになるが、信販・クレジット・保証会社を利用することでヘッジしている。小売店は月額2,000円の小売店会費を負担し、出展企業は月額4万円の出展基本料と「スーパーデリバリー」での取引金額の10%をシステム利用料として負担する。したがって商材売上高が増加するだけでなく、会員小売店数、出展企業数が増加することが同社の売上総利益増につながる。
 
 
2010年4月期第3四半期決算
 
 
前年同期比7.7%の増収、同13.7%の経常増益
スーパーデリバリーの売上高が5,643百万円と同13.6%増加。「オンライン激安問屋」及びその後継サービスである「バイヤーズナビ」を終了した影響を吸収して、売上高全体では同7.7%増加した。利益面では、売上総利益率の高かった「オンライン激安問屋」のサービス終了の影響で売上総利益率が16.9%と0.8ポイント低下したものの、増収効果で売上総利益が同2.8%増加。ポイント利用率の向上によるポイント関連コストの増加や人材採用に伴う人材紹介料の発生等による販管費の増加を吸収して営業利益は同13.7%増加した。

尚、第1四半期(5-7月)に部分的にスタートした「新ポイントプラン」が第2四半期(8-10月)半ばより本稼動した。このため、第2四半期は、旧ポイントプラン(付与されたポイントを一定額まで貯める必要があり、更に貯まったポイントは返金されるのみで購入時に利用する事が出来なかった)において積みあがったポイントの利用が進み、ポイント関連費用が一時的に増加した。第3四半期(11-1月)に入り、ポイント関連費用発生額の水準は落ち着いているが、以前に比べポイント利用率が向上した事から「新ポイントプラン」導入以前よりは高い水準で推移していると言う。
 
 
(2)セグメント別動向
スーパーデリバリーの売上高は前年同期比13.6%増の5,643百万円。会員小売店数は前期末比4,019店舗増の26,870店舗、出展企業数は前期末比10社増の1,035社、商材掲載数は前期末比3,436点減の256,851点。会員小売店数及び出展企業数の増加により、会費売上高、出展基本料売上高がそれぞれ増加した。尚、第2四半期以降、経営指標数値の拡大を重視する方針から、より質の高い会員小売店及び出展企業の獲得とより市場ニーズに適合した商材の獲得を重視する方針にシフトしている。
バイヤーズナビについては、2009年5月末日でサービスを終了している。5月1ヶ月間の売上高は13,252千円。
 
 
(3)財政状態及びキャッシュ・フロー(CF)
第3四半期末の総資産は前期末比88百万円減の1,606百万円。年末・年始商戦を終え運転資金が減少したため、有利子負債を削減した。CFの面では、仕入債務の減少が大きかった事等で営業CFが減少する一方、システム投資を中心に投資CFのマイナス幅が拡大したためフリーCFが減少した。財務CFがマイナスとなったのは、借入金の返済と配当の支払による。
 
 
 
2010年4月期業績予想
 
 
通期業績予想に変更は無く、前期比4.7%の増収、同23.6%の経常増益予想
通期の業績予想に対する第3四半期までの進捗率は、売上高が77.0%、営業利益が66.6%、経常利益が66.7%。ポイント関連費用の増加や人材採用コストが想定を上回った事等で利益面での進捗が若干遅れているが、会社側では下振れを懸念するほどの遅れではないと考えている。前期は資本準備金をその他の資本剰余金に振り替えると共に利益剰余金の欠損填補を行い、資本剰余金を原資として1株当たり1,450円の期末配当を実施したが、今期については今のところ未定。今後の事業規模拡大に備えるための内部留保の充実を図りながら経営成績の推移及び必要資金の状況を勘案しつつ配当を実施する考え。
 
 
 
取材を終えて
通期の業績予想に対して利益面での進捗が遅れているが、四半期ベースでの業績推移を踏まえると、第4四半期(2-4月)の売上高予想は保守的であり、逆に営業利益率の予想が若干強めであると思われる。このため、通期業績は、売上高が上振れするものの、利益はほぼ予想に沿った着地となるのではないか。
第2四半期以降、出展企業の出展審査基準の見直しを行い、量の拡大よりも質重視の方針に転換した。依然として厳しい経済環境が続いており、与信の面からも妥当な判断であると考える。業績拡大ペースも重要であるが、今は着実に足元を固めて行くのが第一なのではないか。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
Copyright(C) 2017 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved.

« ブリッジレポート:(4301)アミューズ vol.27 | ブリッジレポート:(2402)アマナホールディングス vol.5»

コメント

下記規定に同意の上、コメントしてください



※ 公開されません


保存しますか?


ブリッジレポート(バックナンバー)
アンケート
アラートメール登録
メールアドレス
パスワード
CLOSE