ブリッジレポート
(3031:東証マザーズ) ラクーン 企業HP
小方 功 社長
小方 功 社長

【ブリッジレポート vol.18】2012年4月期第1四半期業績レポート
取材概要「第1四半期前期の業績は上記のようになったが、当初から四半期業績を予想していたわけではなく、さらに前年同期の実績もないので、この結果を・・・」続きは本文をご覧ください。
2011年9月20日掲載
企業基本情報
企業名
株式会社ラクーン
社長
小方 功
所在地
東京都中央区日本橋蛎殻町1-18-11
事業内容
ネットを利用した問屋。衣料、雑貨の製造業者や輸入業者と小売店を仲介
決算期
4月 末日
業種
卸売業(商業)
財務情報
項目決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2011年4月 8,057 125 116 160
2010年4月 7,642 102 102 108
2009年4月 7,018 93 93 89
2008年4月 5,662 -158 -158 -160
2007年4月 3,334 -205 -203 -305
2006年4月 2,289 131 95 122
2005年4月 1,247 26 23 45
2004年4月 890 -56 -57 -58
2003年4月 621 -104 -105 -130
2002年4月 494 -192 -193 -200
2001年4月 204 -171 -175 -179
株式情報(9/9現在データ)
株価 発行済株式数 時価総額 ROE(実) 売買単位
50,300円 18,162株 914百万円 14.1% 1株
DPS(予) 配当利回り(予) EPS(予) PER(予) BPS(実) PBR(実)
未定 - 4,625円 10.88倍 62,699円 0.80倍
※株価は9/9終値。発行済株式数は直近期末の発行済株式数から自己株式を控除。
 
ラクーンの2012年4月期第1四半期決算について、ブリッジレポートにてご報告致します。
 
今回のポイント
 
 
会社概要
 
中小企業間の取引を便利でスムーズに行うためのサービスを提供する企業として、インターネット上でBtoB(企業間電子商取引)市場である「スーパーデリバリー」というeマーケットプレイス(Webサイト)運営している。
「スーパーデリバリー」は、アパレル、雑貨を中心にメーカー、インポーター等(以下、出展企業)の取扱う商品を、全国の中小規模小売店(以下、会員小売店)に販売している。

さらに2010年11月に売掛債権保証事業を行っている(株)トラスト&グロースを子会社化、これによって中小企業間決済事業を新たな事業ドメインと位置づけし、本格的に取組開始している。
 
<事業内容>

1.「EC事業」 :スーパーデリバリーによる今までの中心事業
「スーパーデリバリー」は、アパレル、雑貨の商品を全国の中小規模小売店(以下、会員小売店)向けに卸販売する企業間取引(BtoB)サイトである。商品を販売する企業(以下、出展企業)が、「スーパーデリバリー」サイト上に出展、ショッピングモールのように並び、会員小売店と注文から出荷までのやり取りの他、商品についての問い合わせ対応を2社間で直接行い、商品代金の決済に関して同社を介して行う仕組みになっている。「スーパーデリバリー」を利用することにより、出展企業は、地方・中小小売店との取引上ネックだった決済機能、営業コスト、事務処理の手間を解消することが出来る。また、出展企業が許可した会員小売店にのみ卸値等の情報開示を行うため、ブランドイメージのコントロールが可能になっている。一方、会員小売店は多様な旬の商品の仕入が可能になる。同社は受注・出荷のデータ処理と決済のみを担当するため、運営負担が少ない。債権回収リスクは同社が負うことになるが、信販・クレジット・保証会社を利用することでヘッジしている。小売店は月額2,000円の小売店会費を負担し、出展企業は月額4万円の出展基本料と「スーパーデリバリー」での取引金額の10%をシステム利用料として負担する。したがって会員小売店数、出展企業数が増加することが同社の売上総利益増につながる。また、会員小売店にとって商品の購入は「仕入」となるため、継続した取引となり、購入率、客単価がBtoCよりも高くなる。
 
2.「売掛債権保証事業」 :昨年度第3四半期からの新事業
「売掛債権保証事業」は、昨年度第3四半期から子会社化した(株)トラスト&グロースにおいて行っている事業である。「売掛債権保証事業」は、企業の取引先に対する売掛債権を保証することで保証料を徴収し、保証した売掛債権が支払い不能になった場合に予め設定した保証額を支払う。なお、同サービスは、EC事業の「スーパーデリバリー」に対してもサービス提供を行っている。企業は、同サービスを利用により、与信リスクの排除が可能になると同時に、与信のアウトソーシングと債権回収業務を削減することが可能になる。
 
 
2012年4月期第1四半期決算(連結)
 
<損益計算書サマリー>
 
2011年4月期第1四半期の損益計算書(連結)の状況は上表のようになった。昨年第3四半期から連結決算を発表しているため、前年同期比較は発表されていない。

前期からセグメントを「EC事業」と「売掛債権保証事業」に変更したが、セグメントの状況は以下のようである。
(上記の理由によりセグメント別も前年比較はない)
 
(EC事業)
売上高:2,100百万円
セグメント利益:20百万円

スーパーデリバリーにおいては、前期に引き上げた審査基準の継続適用により、質の高い「会員小売店」および「出展企業」の獲得に取り組んだ。加えて様々の施策の実施によって、客単価や購入率向上を図り、会員小売店数の増加との相乗効果により、商品売上高を増加させることに取り組んでいる。

具体的には、「会員小売店」に対する取組みとして、「会員小売店」をターゲット別に以前より細かく再分類し、分類ごとのニーズにあったサービスを提供することで客単価や購入率の向上を図っている。「出展企業」に対する取組みとしては、従来の「ゼロイチショップ」のスキームを拡充し、販売する商品数が少なく単独出店が難しい小規模メーカーでも「スーパーデリバリー」で販売出来るプランの提供を開始した。これにより、魅力的な商品の出品を増加させることで、客単価や購入率の向上を図っている。

また当第一四半期における「スーパーデリバリー」の主要経営指標は下表のようになった。
 
 
(売掛債権保証事業)
売上高:67百万円
セグメント利益:8百万円

人員を増強し営業力強化に取り組んでいる。

なお第1四半期決算後であるが、8月17日に「子会社(株)トラスト&グロースは、あいおいニッセイ同和損害保険(株)と、保険契約を締結した」と発表した。この保険締結により、同子会社が行う保証業務で損害が生じた場合でも、その損害の一部が担保されるため、保険を活用することで、同社では、リスクを限定しながら、引き受け可能な保証金額を引き上げることか可能になると想定している。積極的に引き受けを行うことで、保証残高の積み上げのスピードアップを図り、事業規模の拡大に努めていく方針。
 
<貸借対照表サマリー>
 
各項目の主な内容は、

流動資産:売掛金1,001百万円、現預金927百万円

固定資産:ソフトウェアおよび同仮勘定が166百万円、のれんが90百万円

流動負債:買掛金617百万円、1年以内返済予定の長期借入金173百万円

固定負債:長期借入金253百万円、転換社債型新株予約権付社債99百万円

純資産:資本金744百万円、利益剰余金260百万円
 
 
2012年4月期(連結)業績予想
 
<業績予想>
 
会社側では、2012年4月期第1四半期の業績は概ね計画どおりで推移しており、通期の予想は上表のように期初の予想と変更しないと述べている。なお、昨年末より取組始めた開発中の新規事業のサービス開始を2012年4月期中に予定している。しかしながら、サービス開始時期が現段階で不確実となっており、上半期中に開始される可能性と下半期にずれ込む可能性が拮抗している流動的な状態であるため、現時点では通期の予想だけ開示している。
 
 
今後の注目ポイント
第1四半期前期の業績は上記のようになったが、当初から四半期業績を予想していたわけではなく、さらに前年同期の実績もないので、この結果を評価することは難しい。会社側が「概ね計画どおり」と述べているので、現時点ではそれを信用するしかない。ただし各種の改善策を実行しているようなので、それらの「質への転換」がいつ頃から本格的に業績に反映されてくるのか、さらには子会社化した(株)トラスト&グロースによる「売掛債権保証事業」がどこまで連結業績に寄与するのか注目していきたい。
 
本資料は、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
このレポートは当社が信頼できると判断した情報源(当該発行会社が作成した会社説明資料等)の情報に基づき作成したものですが、その正確性について当社が保証するものではなく、また当資料の一部また全部を利用することにより生じたいかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。
本レポートに関する一切の権利は(株)インベストメントブリッジにあります。また本資料の内容等につきましては今後予告無く変更される場合があります。
投資にあたっての決定は、ご自身の判断でなされますようお願い申しあげます。
Copyright(C) 2017 Investment Bridge Co.,Ltd. All Rights Reserved.

« ブリッジレポート:(3770)ザッパラス vol.14 | ブリッジレポート:(2146)UTホールディングス vol.5»

コメント

下記規定に同意の上、コメントしてください



※ 公開されません


保存しますか?


ブリッジレポート(バックナンバー)
アンケート
アラートメール登録
メールアドレス
パスワード
CLOSE