Uniswap（ユニスワップ）の使い方を図解！注意点やスマホアプリ情報を解説

UniswapはDeFi市場をリードし続けている、歴史のある分散型取引所（DEX）です。
DeFiの新たな仕組みを数多く生み出しており、Uniswapを元にPancakeSwapやSushiSwapなど多くのDEXが登場しました。

今回は、Uniswapの特徴や使い方、注意点やDeFi利用時のリスクを分かりやすく解説します。

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Uniswap（ユニスワップ）とは？

Uniswap（ユニスワップ）とは、イーサリアムチェーンを基盤にした分散型取引所（DEX）のことです。

居住地や年齢に関わらず誰でも利用でき、仲介者なしで仮想通貨をスムーズに取引できます。

AMM型DEXの先駆け

UniswapはAMM（自動マーケットメイカー）を導入したDEXの先駆けとして知られています。

一般的な取引所におけるオーダーブック方式は、売り手側の提示した金額に買い手が応じることで取引が成立する仕組みで、DeFi（分散型金融）への参加者が少ない初期段階の頃にはうまく稼働しませんでした。

一方、AMM型は2種以上のトークンが貯められた流動性プールが、スマートコントラクトによって管理されています。
ユーザーがプールに資金を追加して流動性を提供し、取引が成立する仕組みです。

DEXの中でも利用者が多い

UniswapはDEX（分散型取引所）の中でも非常に利用者が多く、取引高やマーケットシェアにおいてトップをキープしています。※2023年6月時点

DEXの初期段階で登場したUniswapは多くのユーザーや流動性を獲得しており、コミュニティの活動も活発に行われています。
Uniswapの仕組みを真似たDEXが多く登場する中、Uniswapも新機能の追加や改善を実施しており、進化を続けています。

複数のブロックチェーンに対応

Uniswapは元々イーサリアム専用のプラットフォームとして開発されましたが、その後のバージョンアップによって複数のブロックチェーンに対応しました。

イーサリアムはセキュリティ面に優れる一方でガス代高騰・取引速度の遅延等の問題が見られます。
ユーザーの様々なニーズに応えるべく、様々なブロックチェーンへの展開が進んでいます。

DAOによる運営が行われる

UniswapにはDAO（分散型自律組織）の仕組みが導入されており、運営方針の決定に透明性があるのも特徴です。

ガバナンストークンの仮想通貨UNIを保有していれば、プラットフォームの運営方針を決めるガバナンス投票に参加できます。

NFTの取引にも対応

Uniswapは2022年に独自のNFT売買機能をローンチし、NFTの取引もできるようになりました。

Uniswapが買収したNFTアグリゲーター「Genie」の機能を統合しており、OpenSeaやLooksRareなどのNFTマーケットを横断的に利用できます。

Uniswap（ユニスワップ）の始め方

国内取引所でETHを購入

Uniswapを利用する際はイーサリアム（ETH）が必要です。
まずはイーサリアムを購入できる国内取引所に登録し、日本円を入金してイーサリアムを購入しましょう。

Uniswapではイーサリアムを別のトークンにスワップできる他、イーサリアムをガス代としても利用します。
ガス代の変動も考慮し、少し多めにイーサリアムを買っておくと安心です。

仮想通貨ウォレットを作成

イーサリアムを購入できたら仮想通貨ウォレットを準備します。

MetaMaskを利用する場合は、以下の流れでアカウントを作成できます。

ウォレットアドレスにETHを送金

MetaMaskが用意できたら、国内取引所で用意したイーサリアムをMetaMaskに出庫します。

どの取引所においても、基本的には以下の流れで出庫できます。

Uniswapにウォレットを接続

ウォレットの準備ができたら、Uniswapにウォレットを接続します。

画面右上の「接続」をクリックし、MetaMaskとの連携を行ってください。

Uniswap（ユニスワップ）の使い方①スワップ

希望の銘柄と数量を入力

仮想通貨のスワップはUniswapのスワップページで行えます。

自分が持っているトークン・スワップしたいトークンをそれぞれ選択し、交換したい数量を入力しましょう。
設定ができたら「スワップ」をクリックしてください。

確認画面からスワップを確定する

スワップの確認画面が表示されたら、スワップ内容やネットワーク手数料などを確認します。

問題がなければ「スワップの確認」をクリックし、スワップを行ってください。

Uniswap（ユニスワップ）の使い方②流動性マイニング

預ける通貨ペアを選択

流動性マイニングは画面上部の「プール」から利用できます。

「新しいポジション」に進み、預け入れる2種類のトークンを選択します。
事前にスワップを使い、トークンを準備しておきましょう。

手数料率を設定

手数料率（手数料レベル）とは、流動性を提供した通貨ペアの取引が発生した時に受け取れる手数料の一部です。

手数料率は0.01%～1％の4つから選択できます。

価格範囲を設定

価格範囲とは、預け入れた資金が利用される価格の範囲のことです。
上記画像の場合は、1USDCが0.9986～1.0006USDTの範囲内の時に流動性が提供されます。

範囲外の価格になった場合は流動性を提供しないため、再び価格が範囲内に戻るまでは手数料収益を得られません。
また、価格範囲を広げすぎると収益率が低下するため、価格範囲の設定には注意が必要です。

預け入れる数量を入力して承認する

トークンの種類や数量・設定内容を確認したら、承認に進みます。
プレビューをクリックし、確認画面をチェックして「追加」を選択しましょう。

MetaMaskの表示内容を確認して「確認」をクリックし、「取引が送信されました」と表示が出れば流動性提供は完了です。

運用を止める時は流動性マイニングを解除

流動性を解除する際は、Uniswapのホーム画面に表示されている現在のポジションをクリックします。

「流動性を解除」を選択し、解除したい数値を入力して「解除」をクリックしてください。
MetaMaskで「確認」を選択すれば、流動性が解除されます。

Uniswap（ユニスワップ）の使い方③NFT取引

NFTコレクションを選択

UniswapのNFTマーケットプレイスは画面上部の「NFT」から利用できます。

まずは希望のNFTコレクションを検索しましょう。

希望のNFTを選択して購入に進む

希望のNFTを見つけたら、「かごに入れます」を選択します。

「支払う」を選び、取引内容をチェックして「確認」をクリックしてください。

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【最新】Uniswapがスマホ版ウォレットアプリをリリース

Uniswapは2023年4月にiOS版のモバイルウォレットをローンチしました。
仮想通貨やNFTの管理ができる他、UniswapのSwap機能をアプリ内で利用できます。

2023年6月時点ではiOS版がリリースされており、Android版も開発が行われている模様です。

仮想通貨Uniswap（UNI）の価格推移

UniswapのガバナンストークンであるUNIの最高値は、2021年5月につけた4,650円台です。

2020年9月には365円台を推移し、2021年にはDeFiブームに乗って価格を上昇させました。
Uniswap V3がローンチされた5月上旬に最高値を更新しています。

2022年には仮想通貨全体が暴落する事件もあり、6月には500円台を割り込みました。
2023年の初めには676円台をつけています。

Uniswap（ユニスワップ）の注意点

ガス代が高い

Uniswapはイーサリアムネットワーク上に構築されており、ガス代が高騰しやすいデメリットがあります。

イーサリアムチェーンが混雑するとUniswapの手数料負担が重くなるため、利用する際はガス代の状況をチェックしておきましょう。

Uniswap v3の商用利用ライセンスが切れている

2021年にリリースされた「Uniswap V3」には2年間の商用利用制限が設定されていましたが、2023年4月にライセンスの期限切れを迎えました。

他の開発者がUniswap V3を自由にフォーク（分岐）できるようになり、Uniswapをコピーした競合他社がUniswapのシェアを奪う可能性があります。

UNI保有者の偏りによるガバナンスの集権化

2023年2月、UniswapはガバナンストークンUNIの大口保有者に関連する、ガバナンス投票の混乱が話題になりました。
「UniswapのBNBチェーン展開を進める」というガバナンス投票において、1,500万票を保有するベンチャーキャピタルのa16zが反対票を投じ、一時は反対票が上回る展開を見せました。

a16zが反対票を投じた理由は「a16z投資先のLayerZero（ブリッジプロトコル）が、BNBチェーンのブリッジに採用されなかったから」だと見られています。
大口投資家による政治的な理由によって、コミュニティによる議論が根本から覆されるリスクがあることが浮き彫りになりました。

DeFi利用のリスク・注意点

インパーマネントロスがある

インパーマネントロスとは、ペアで預けたトークンの価格比の変動によって発生する損失のことを指しています。
DEXで流動性提供を行った際に発生し、単にトークンを保有していた場合よりも総資産の価値が低くなるケースがあります。

インパーマネントロスの計算方法は非常に難解で、初心者が全容を理解するのは難しいのが現状です。

利回りが変動する可能性がある

流動性提供で提示される利回りは固定されているわけではなく、プラットフォームや市場の状況によって変動します。

高い利回りに魅力を感じて流動性提供を行ったとしても、想定していた利益が確実に得られる訳ではない点に注意が必要です。

仮想通貨の暴落リスク

仮想通貨は価格変動が激しく、特に時価総額の小さいアルトコインは短期間で暴落することもしばしばです。

DeFiの運用で利回りを得たとしても、仮想通貨自体の価値が大きく下落してしまい、結果的に損失が出るリスクがあります。

税金計算が煩雑

流動性提供（イールドファーミング）を利用すると、税金計算が煩雑になるのもデメリットです。

受け取った報酬額は利益として計算する必要がある上、インパーマネントロスによって増減した2種類のトークンについても計算が求められます。
どのトークンを何枚ずつ預けたのか・何枚ずつ返ってきたのかを細かく記録し、損益計算に臨む必要があります。

セキュリティ対策が必要

DeFiで利用する仮想通貨ウォレットはハッキングの対象になり得るため、個人でのセキュリティ対策が必須です。

秘密鍵の保管やフィッシング詐欺への警戒など、注意を怠ると自分の資産を流出させてしまう恐れがあります。
また、DeFiプロジェクトがハッキングを受けて資産を盗まれるケースも起きているため、DeFiを利用する際は失っても問題ない資金の範囲内にとどめましょう。

仮想通貨を運用するなら国内取引所のステーキング活用も有り

GMOコイン

人気の取引所を利用したい方には、オリコン顧客満足度調査で2年連続No.1のGMOコインがおすすめです。

20銘柄以上のアルトコインを取引所形式（板取引）で買える他、コスモス（ATOM）やシンボル（XYM）のステーキングサービスも利用できます。

銘柄名	報酬年率
エイダコイン（ADA）	1.5〜3.0％
テゾス（XTZ）	2.1～4.3％
シンボル（XYM）	3.2～4.5％
クアンタム（QTUM）	1.3～4.2％
ポルカドット（DOT）	5.3～7.8％
コスモス（ATOM）	6.5～7.2％
アスター（ASTR）	3.0～3.8％
ソラナ（SOL）	4.1～5.4％

SBIVCトレード

安心感のある取引所を使いたい方には、金融大手SBIグループが手掛けるSBIVCトレードがおすすめです。

イーサリアムの板取引とステーキングに対応しており、難しい手順無しで簡単にイーサリアムステーキングを始められます。

銘柄名	ステーキング実績	ステーキング手数料差し引き後年率
イーサリアム（ETH）	3.6％	2.7%
ソラナ（SOL）	7.4%	5.5%
ポルカドット（DOT）	16.2％	12.1%
エイダコイン（ADA）	2.7％	2.0%
テゾス（XTZ）	5.7％	4.3%
アバランチ（AVAX）	7.8％	5.8%
オアシス（OAS）	7.4％	5.6%
XDC	7.8%	5.8%
コスモス（ATOM）	16.0％	12.0%
フレア（FLR）	–	–

CoinTrade（コイントレード）

コイントレードはステーキングサービスに特化した仮想通貨取引所です。

コイントレードのステーキングは、期間やステーキング額が増えれば利回りが上がる仕組みとなっており、120日間のVIPプランは高い年利が設定されています。

銘柄名	30日間	90日間
イーサリアム（ETH）	ー	0.001ETH：3.0%
アバランチ（AVAX）	ー	1AVAX:：5.0% ※95日間
ニア（NEAR）	1NEAR：3.0%	1NEAR：6.0%
ヘデラ（HBAR）	1HBAR：0.5%	1HBAR：1.0%
ポリゴン（MATIC）	1MATIC：2.0％	1MATIC：3.5％
パレットトークン（PLT）	1PLT：10.0％	1PLT：19.0％
ポルカドット（DOT）	1DOT：7.0%	1DOT：13.0%
テゾス（XTZ）	1XTZ：2.5％	1XTZ：4.5％
IOST	1IOST：5.5％	1IOST：11.0％
エイダコイン（ADA）	1ADA：1.5%	1ADA：3.0％

Uniswap（ユニスワップ）に関するQ＆A

Uniswap（ユニスワップ）の将来性は？

DeFiにおいてUniswapは高い市場シェアを獲得しており、今後のさらなる成長を期待する投資家が多くいます。
マルチチェーン展開やNFT取引の対応など、エコシステムも拡大を進めています。

今後DeFi市場にさらなる資金流入が起きれば、ブランド性を確立しているUniswapはさらに注目を集めるかもしれません。

Uniswapでスワップできない時の対処法は？

Uniswapでスワップできない原因として、ガス代不足やDEX内の流動性不足が挙げられます。

ガス代が足りない場合は、仮想通貨取引所やDEXを使って用意しましょう。
DEX内の流動性が少ない場合は、他の取引所やDEXを探すのも1つの手です。

Uniswapのガス代を節約する方法は？

Uniswapのガス代を節約するには、ネットワークが混雑していない時間帯を狙うのがおすすめです。

イーサリアムの急激な価格変動や、イーサリアムチェーンを用いたプロジェクトのイベントによってガス代が高騰している可能性もあるため、ガス代の相場はしっかりチェックしておきましょう。
用途によっては、Uniswapが対応している別のブロックチェーンを利用するのも1つの手です。

【まとめ】Uniswap（ユニスワップ）の使い方

今回はUniswapの特徴や使い方・注意点やDeFiのリスクを解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

イーサリアムの調達には、手数料の安いGMOコインを活用するのがおすすめです。

仮想通貨の様々な運用方法をチェックして、自分に合った方法で利益の獲得を目指しましょう！